絶対に人間を愛していきたい

やっていきましょう

人の話1

 なまけんはいろんな人がいていろんなことをやっているので毎日騒がしくて楽しい部活です。何回かに分けて楽しい人間たちを紹介しようと思います。

 

 まずはぼくの先輩です。去年の部長だった彼はソフトテニス部となまけんを兼部する文武両道のかっこいい先輩でした。顔と人柄も良かった。実はぼくと同じ小学校中学校に通っていて、生徒会長をやったこともあるすごい人です。ぼくの幼馴染が彼の同級生にいて、彼に先輩がなまけんに入っていることを知らされて仮入部に行きました。1年会わない間にどう変わったのかなってワクワクして会いに行ったらかなりヤバくなっていました。具体的にはミミズを掘ったり絞ったりしていた。

 

 先輩が弊高に進んで発狂したとかそういうわけではなく、ちゃんと理由がありました。弊高では総合学習の時間にテーマを決めて3年間研究し、発表会で選ばれた何人かが発表して最優を決める行事があります。今年は9月4日でした。先輩はそこでミミズによる土壌改良について発表しようとしていたのです。

 

 キラキラの笑顔で先輩に頼まれたぼくは断れませんでした。高校に入って初めての球技大会の空き時間、ミミズを掘り続けました。あとちょっとだけビオトープの草刈りもしました。ぼくは運動がマジで苦手なのでドッヂボールにしか出ず、1回戦で敗退したので時間がハチャメチャに余ったのですね。その後はミミズを絞る手伝いもしました。水に浸して中身を吐かせたミミズをギュッとしごいて、中身を更に搾り取ります。これは実験のデータを整えるために必要な措置です。放課後に集まってメッチャヌルヌルするミミズを絞りまくる青春。かなり楽しかったですね。

 

 結局先輩の発表は最優秀賞を取ることができませんでしたが、彼は今夢を叶えて試される大地のデェガクで学んでいます。文化祭に来てくれたらいいなぁ。